中学受験では、いろいろな問題が発生します。
「子どもが勉強をしない」
「成績が下がる」
「志望校に届かない」
こんなときは、ママも焦っていろいろなことを言います。
もし子どもが言うことを聞かないと、ママはますますヒートアップ。
子どももそれに応戦して、親子のバトルが発生。
ママは怒り、子どもは泣いてしまう…。
こんなことになっていませんか?
あなたの家庭がこんな状況になっているなら、中学受験を楽しく乗り切るためにも、受験に対する心がまえ(マインド)を変えてもらう必要があります。
中学受験に必要なマインドとは?
中学受験に必要なマインドは、3つあります。
- 子どもを一人の人間として尊重すること
- 子どもにとことん共感すること
- 親の価値観を押し付けないこと
このような受験マインドを持つことがとても大事!
重要なのは、子どもを勉強させることではなく、ママのマインドの持ち方です。
まずは今までの考え方を手放すことから始めましょう。
では、それぞれについて説明しますね。
①子どもを一人の人間として尊重すること
受験に必要なマインドの1つめは、「子どもを一人の人間として尊重する」こと。
受験をするのは子どもです。
あなたではありません。
「そんなこと、言われなくてもわかってるわよ」と言われそうですよね。
でもこれ、わかっているようで、なかなかこのように思うのは難しいんです。
子どもは子ども。わたしはわたし。
子どもは、親とは別の人格を持つ1人の人間です。
この感覚がわからないと、子どもを自分の所有物のように扱い、言うことをきかせ、コントロールしようとしてしまうのです。
子どもには子どもの考え、好み、欲求があります。
どんなに小さい子どもであっても、それは同じ。
一人の人間として、大人と同じように尊重してあげましょう。
でも、こう思うのはなかなか難しい…。
なぜなら、成績が落ちたら心配だし、志望校に合格できなかったら大問題だから。
だから親は口を出さずにはいられないんです。
子どもを信じることができないと、黙って見守ることって難しい!
でも、子どもを信じて見守ることこそが、子どもを一人の人間として尊重することにつながるんです。
そして、子どもは尊重されている、つまり親から愛されていると実感できると、自己肯定感がアップします。
子どもは心が満たされてはじめて力を発揮できるのです。
だから、子どもを尊重するってとても大事。
急に変わるのは難しいですが、少しずつ「この子なら大丈夫」と信じる回数を増やしていきましょう。
②子どもにとことん共感すること
受験に必要なマインドの2つめは、「子どもにとことん共感する」こと。
とにかく徹底して子どもに共感してあげてください。
「共感」とは、子どもの気持ちに寄り添うことです。
共感されるとどんないいことがあるの?
メカニズムはこんな感じです。
- 親に共感してもらった子どもは、「自分のことをわかってもらえた」という気持ちになる。
↓ - 子どもの不安が解消され、安心する。
↓ - 余裕が生まれ、自分のことに目が向けられるようになる。
↓ - 親に頼ることなく、自分で考え、自分で行動できるようになる。
これこそが、「自分から勉強する子」を育てることになるんです。
共感せずに親がただ「勉強しなさい」と言っても、やる気なんて起きるわけないんです。
じゃあ共感ってどうやってするの?ですよね。
共感について詳しくは、こちらをクリックしてくださいね。
③親の価値観を押し付けないこと
受験に必要なマインドの3つめは、「親の価値観を押し付けないこと」。
勉強することはもちろん大切です。
だから子どもが勉強をしないと、親は子どもを勉強させるために、口うるさくガミガミしてしまいがち。
そりゃ子どもが勉強しなきゃ「勉強しなさい」って言いたくなりますよね。
だって受験なんだもん。
その子の一生を左右するかもしれない大事なことだから。
で、親はそのやり方まで細かく指示してしまう…。
なぜなら、心配で仕方がないから。
ほっとけないし、見ていられないのです。
ああしなさい、こうしなさい。
勉強の方法から志望校までなんでも親の考えを押し付けるのでは、子どもはウンザリ。
やる気を奪うだけじゃなく、子どもの自立の芽もつんじゃいます。
そしてなにより、子どもは息苦しくてしかたがないはず。
大人だってああしろ、こうしろと命令されたらイヤですよね?
そのうち子どもには反発心が芽生えて、思春期・反抗期には手が付けられない…なんていう状態になってしまうかも。
これではとても楽しく受験を乗り切ることなんてできません。
親子のバトルを避けるためにも、親の価値観の無理な押しつけはやめた方がよさそうです。
じゃあどうしたらいいの?
親の価値観を伝えたいなら、「伝えるタイミングを間違えない」こと。
親子バトル勃発中に「あれしなさい、これしなさい」と言っても、怒りで頭がいっぱいで子どもにはまったく入っていきません。
伝えたいことがあるときは、ママと子どもが共に落ち着いて穏やかでいるときに伝えましょう。