子育て3ステップ会話法

子育て3ステップ会話法ってなに?

子育て3ステップ会話法とは

「子育て3ステップ会話法」とは、心理学をベースにした、より良い人間関係を築くためのコミュニケーション・メソッドです。

3つのステップを使って、段階的に相手と会話をしていきます。
この会話法を使えば、ガミガミせずに子どものやる気を引き出すことができます。
子どもの中学受験に悩むママに、ぜひ使ってもらいたい会話法です。

子育て3ステップ会話法は、次の3つのステップで構成されています。

  1. ステップ1:子どもに共感する
  2. ステップ2:ママの気持ちを伝える
  3. ステップ3:アイデアを出し合う

それでは、早速それぞれのステップについて説明していきますね。

子育て3ステップ会話法はいつ使うのか?

「今でしょ!」っていいたいところですが…。
これが一番大事なところなんです。

子育て3ステップ会話法はいつ使えばいいの?

それは、子どもが「泣く」「怒る」「黙る」「反抗的な態度を取る」「何かに悩んでいる」など、何らかのSOSのサインを出しているときです。
これを理解しておくことがとっても大事!

それでは、いつ使うのかがわかったところで、ステップ1に入りましょう。

ステップ1:子どもに共感する

最初のステップでは、子どもに共感します。
「共感」とは、相手の気持ちに寄り添うこと。相手の気持ちを受け止めることです。

たとえば、子どもが「宿題が多すぎてできない!」と言ってきたとします。
中学受験のあるあるですね。

いつもなら、こんなことを言われたら、

「そんなこと言ったって仕方ないでしょ。みんなやってるんだからあなたもちゃんとやりなさい」

「宿題しなかったら成績下がっちゃうわよ。そんなことじゃ志望校に受からないからね」

と言ってしまうかもしれません。

でも、このような声かけだと、やる気が出るどころか、勉強する気がなくなってしまいます。
「子どものやる気が出ない」とはよく聞きますが、実はママの声かけのしかたが原因になっていることがあるんです。

ここで、子育て3ステップ会話法ではどんな言葉をかけるかと言うと、子どもに共感する声かけをします。

「宿題が多すぎて困ってるんだね」

「そっか、宿題の量が多くて大変なんだね」

ママに気持ちを受け止めてもらえると、子どもは安心し、心が落ち着いてきます。
この安心感が、子どもの不安や反発を減らします。
心が満たされると、これがやがて子どものやる気や自信につながっていきます。

わたしたちは普段、子どもに行動を変えてほしいときは、「○○しなさい」と指示や命令をしがちです。

「宿題しなさい」

「勉強しなさい」

これは、車に例えると、ガソリンがないのに車を走らせようとしているようなもの。
子どもの心は満たされていないのに、無理やり勉強させようとしているのと同じです。

車はガソリンを与えてあげなければ走れません。
子どもだってそうです。
ガソリンとなる愛情を注いでこそ、思いっきり走ってくれるのです。

ですから、ここは子どもに共感することで、子どものやる気を上手に引き出しましょう。
中学受験は、ママの声かけで決まると言っても過言ではないのです。

特に「共感」は、子どもの自己肯定感を上げ、自分で考え、自分で問題を解決する力を育みます。
子どもがSOSのサインを出しているときは、積極的に「ステップ1」を使ってくださいね。

子どもに共感することで、子どもの行動が変わった場合は、これでステップは終了です!

しかし、共感するだけでは子どもの反発が続くこともあります。
そういう場合は、次のステップ2に進みましょう。

ステップ2:ママの気持ちを伝える

子どもに共感しても、まだその行動が続く場合は、ママの「困った」という気持ちを伝えます。

○○(理由)だから、私は△△(気持ち)なの」というように、困っている「理由」とそのときの「自分の気持ち」を言葉にします。

たとえば、先ほどの子どもが、まだ「宿題が多すぎてできない!」と言っているとします。

共感してもなおその行動が続く場合は、このようにママの気持ちを伝えてみましょう。

「○○ちゃんが「宿題ができない!」って怒っていると、ママどうしていいかわからなくて困っちゃうな」

「宿題をそのままにしていると、ママは○○ちゃんがやったかどうかをずっと気にかけていなければならないからツライな」

これはあくまでも一例です。
この「理由+自分の気持ち」は、そのときの状況に合ったママ自身の言葉で伝えてくださいね。

すると、子どもは「あ、ママが困っている。自分はどうすればいいだろう」と考え始め、自分から行動を変えようとしてくれます。

つまり、相手のことを考えて行動する「思いやり」の心が育ちます。

「困った」「心配だ」というママの気持ちを聞いて、子どもが行動を変えてくれた場合は、ここでステップは終了です。

しかし、ママが困った気持ちを伝えても、子どもはその行動を続けたいと思う場合があります。
そのようなときは、次のステップ3に進みます。

ステップ3:アイデアを出し合う

ステップ1やステップ2を試しても、まだその行動が続く場合があります。
そんなときは、どのようにすればよいかお互いにアイデアを出し合いましょう。

このケースでは、「宿題が多すぎてできない!」でしたね。

ママから、子どもに「じゃあ、どうしたらいいと思う?」「何かいいアイデアはない?」などと切り出して、話し合いを始めます。
子どもからアイデアが出るのといいのですが、もし子どもからは出にくい場合は、ママからいくつか出してみましょう。

「少し休んで、夕食食べてからやるのはどう?」

「ママが何かお手伝いする?」

「パパが帰ってきたら解き方を教えてもらおうか?」

とにかく、いろいろなアイデアを出し合いましょう。
そして、その中からお互いに賛成する案を選びます。

ステップ3のポイントは、ママが一方的に解決策を押し付けていないということ。
「どうしたい?」と子どもにアイデアを出してもらったり、「どれがいい?」と子どもに選択してもらうことで、 子どもは納得して自分から実行してくれます。

この「アイデアを出し合う」という作業は、子どもの考える力とコミュニケーション力を育みます。
なにより、ママに強制されることがないので、子どもからの反発が少なく、温かい親子関係を築くことができます。

中学受験では、ママと子どもが対決する場面が多いもの。
とにかく、いろいろな問題が出てきます。

子どものSOSを「怠けている」「甘えている」「逃げている」「やる気がない」「グチばっかり」と捉えてしまうと、ステップ1(子どもに共感する)ができません。

子どもが悩みやグチをこぼしたら、まず「これはSOSのサインなんだ」と捉えてください。
そして、ステップ1の「子どもに共感する」を実行しましょう。

この小さな成功体験が積み重なったとき、とても大きな力となり、効果が発揮されます。
ママの対応が変わると、子どもが変わってきます。
親子のバトルも激減するハズです。

子育て3ステップ会話法の利点

子育て3ステップ会話法には、さまざまな利点があります。

子育て3ステップ会話法はすべての人間関係のコミュニケーションで使うことができ、それぞれにおいて効果が期待できます。

たとえば、子どもとのコミュニケーションにおいては、次のような利点があります。

  • 親に共感されることによって気持ちが安定するため、子どもの自己肯定感が高まります。
  • 自己肯定感が高まることで、子どもは何かに失敗したときにもへこたれない、自分ならできるという強い気持ちが持てるようになります。
  • どうしたらよいかを自分で考えて行動する、自立した人間に育ちます。
  • 「ダメ!」「困った子ね!」と否定されることがないので、自尊心を保つことができます。
  • 親は子を、子は親を信頼しているので、温かい親子関係を築くことができます。
  • 子どもは、自分が共感されると、人にも共感できるようになるため、高いコミュニケーション能力が身に付きます。
  • 子どもが関わり合いを持つ人間関係が良くなるので、お友だちにも好かれ、仲良くやっていけます。
  • 子どものやる気と自信を引き出します。
  • ママのガミガミ・イライラが少なくなります。

子育て3ステップ会話法を使って、中学受験を楽しく乗り切りましょう!

「勉強しなさい!」と言わなくても、自分から進んで勉強する子に育てるには、ママの声かけがポイントです。

-子育て3ステップ会話法